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マッコリとチジミで 済州の雨の日の情緒を満喫!
庶民の酒・マッコリにも済州の風味が!
2011.11.07 (月) 佐藤あゆみ contributor@jejujapan.com
   
撮影:趙啓垣

「何だろう…このお酒…?」私が初めてマッコリに出会ったのは、7年前のこと。日本のとある料理屋で、食前酒として小さなグラスに入れて出てきた。それは白く濁り、ほのかな甘みと一緒に米の麹の濃厚な香りがする。濁り酒に馴染みのない世代の私は、とっさに、昔、祖父に聞いた話を思い出して、これが「どぶろく」とかいうお酒か…と思った。飲んだ後にもずっとその味が忘れられず、とうとう店の女将に聞いてみた。女将は笑いながら、「ああ、このお酒は韓国のものなんですよ。残念ながらお売りしていないんです…。」という。その場ですっかりマッコリの虜になってしまった私は、近くの酒店や酒蔵を回って濁り酒を探し歩いた。しかし、あれほどの濃厚なものは探すことが出来なかった。

それから2年後に韓国に来てからは、本場のマッコリをいつでも気軽に楽しめるようになった。しかも、嬉しいことに、ここではビールと同じくらいの値段で、庶民に身近なお酒の一つで、男女を問わず愛好家が多い。

マッコリには加熱処理をしたもの、加熱処理していないものとがある。加熱処理をしたものは一般に6ヶ月以上の長期保存が可能だから、土産用として空港の免税店などで売られている。それに対して非加熱処理の生マッコリ(セン・マッコリ)は、醗酵中の状態にあるため、4,5日しかもたない。しかも気温が高かったり、外から衝撃が加えられたりすると、炭酸ガスが気化して膨張するため、「プシューッ!」という音と共に、中身が漏れ出てしまうといった無残なことにもなりかねない。土産用には不向き、だからこそ逆に、その土地で味わう妙味もあるということになる。

ここ、済州にも数々のお勧めのマッコリがある。米が貴重だった済州ならではの、粟を使ったもの、韓国国内産の米と済州島の地下岩盤水で作られたもの、済州の特産品であるみかんを使ったもの、韓国では健康食品として親しまれているトックリイチゴを使ったもの、また、済州だけに自生している笹を使ったものなど、どれも済州ならではのマッコリたちである。

済州で一番多く飲まれている生マッコリは、国産米を使った「ウリサル・ジェジュ・マッコリ」である。島内のスーパーでよく見かける、一番身近なマッコリの一つだ。

生マッコリは蓋を開ける際に、沈殿している濁りの部分と上澄みとをよく混ぜあわせなければならないが、だからといって勢い良く振るのは禁物。横に寝かせて静かにコロコロと回すか、そのまま蓋を開けて別の容器(やかんなど)に移して沈殿部分を攪拌するかした方がいい。

   

生マッコリ。定番の合金やかんで供され情緒がある。     撮影:趙啓垣

冷たく冷やしたこの生マッコリは舌先にピリピリと感じる淡い炭酸があり、まるでヨーグルトを連想させるような爽やかな乳酸菌の風味がある。香りが鼻を抜ける瞬間に、炊きたてのご飯のような米の香りとアルコール臭がし、最後にほのかな米の甘みが感じられる。口当たりが良く飲みやすいため、ついつい深酒をしてしまうのが唯一の難点と言えるだろう。済州でその味をしめた人々の熱いラブコールを受けて、最近では日本にも輸出されるようになって大変な人気を博しているとのことである。 

韓国では、誰もがついついマッコリを飲みたくなる日がある。

「こんな雨の日には、パジョン(ねぎの入ったチヂミ)にマッコリでも一杯やりたいね」ラジオのディスク・ジョッキーの定番の台詞だ。雨の日の憂鬱を払うためのマッコリのはずが、現在の韓国では、雨の日のしっとりとした趣きとマッコリとの組み合わせは、それ自体が情感のある風景になっている。

さて、ここで、生マッコリとそれにぴったりのジョン、ビンデ・トックを味わえるお店を一つ紹介しよう。チェジュ市イルド地区にある「ヘ・トゥヌン・チブ(日が昇る食堂)」である。

ここでは緑豆を使っている。一見、普通の小麦粉のジョンのようにも見えるが、小麦粉のジョンよりもさらにコクがあって香ばしく、舌の上でふわっとほどけていくような感覚が絶妙だ。「小さい頃から親しんできた、母の味を再現しているんです」と店主は言う。このお店では、済州の海産物を具材にした「ヘムル(海鮮)ノクトゥ・ビンデ・トック」がお勧めだ。済州の海で獲れたエビやカキがふんだんに使われていて、済州の海の幸をこの一皿で味わうことができる。その他にも、済州産のブタの肩肉(モクサル)を使ったモクサル・キムチ・ジョンもお勧めだ。香ばしく焼けたブタの風味はマッコリとの相性もぴったり、最高の酒の肴となる。

済州島の雨の日は、漢拏山にしっとりと靄がかかり、海や丘も雨の中に霞んでしまう。アウトドアの予定を組んで済州にやって来た人には少し残念かもしれないが、そんな日には外の予定を早めに切り上げて、マッコリとビンデ・トックで舌鼓を打つのも悪くない。曇ったガラス窓から道行く人を眺め、ビンデ・トックの焼ける香ばしい香りを楽しむ。もともと天気は意のままにならないものだから、もう一杯、とマッコリを追加するいい口実にもなるというものだ。 

 ヘ・トゥヌン・チブ(日が昇る食堂)本店
営業時間:18:00 ~ 1:00 (水曜定休日)
電話:+82-64-756-8260

記者 : 佐藤あゆみ   contributor@jejujapan.com

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