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済州の墓に中国産童子石像
済州の童子石がなくなった後を埋めるようになった中国産童子石
2011.11.04 (今) 金唯正 contributor@jejujapan.com

  金唯正文化コラム 

 

   
 
済州の童子石の多くが昔から日本に搬出された。済州童子石が盗掘されて故郷を去ったのである。童子石がどのような経路でそこまで流れて行ったのかは知らないが、それらが日本の邸宅の庭園に立てられたり美術館の片隅に寂しく立って、故郷の済州を懐かしむような身の上になってしまったのである。 本来、童子石は墳墓の石像として、2基一組であり、互いに向き合うように立てられる。子供の姿をし、自ずと情が湧きあがる童子石は一時期、ひどい盗掘の災難にさらされ、今でも盗掘屋の標的から脱しきれていないのだが、それにはいくつかの理由がある。  

先ずは、玄武岩で作られた童子石は韓国ではめったに見られない稀貴な石像であることが盗掘を呼んだ大きな理由である。童子石の制作年代が数百年前だから、高価に売れる。古い童子石は主に入島祖の墳墓や地方官吏、土豪の墳墓に立てられていたもので、洗練されたものとは言えないけれども、古風で済州固有の風土美をそのまま保持している。また、童子石は文化財として指定されておらず、盗んでも大した罪には問われないということも理由のひとつである。童子石はトルハルバンに先立つ年代のものであるにもかかわらず、その価値が知られないままで、実は貴重な文化財級のものを人里離れた山野に放置してきたという事情がある。 

   
▲ 撮影:金唯正

最後に、童子石の大きさも盗掘に一役買っている。童子石は幼児のように小さくて、大人が両手で隠して胸元に抱きかかえれば容易に運ぶことができ、隠すのにも容易だったことが盗掘を呼んだもう一つの理由だと言えるだろう。 

そのようなわけで済州の境墳には今や童子石はほとんどない。往時には石像の宝島と言えるほどに済州の墳墓には多くの童子石が静かに立っていたものだった。そうした童子石は墓主の霊魂を慰めるために、そして彼らの家門の平穏と繁栄を祈って、数百年の歳月を耐え忍んできたものであった。 

しかしながら、今や済州の童子石が盗掘されて、次第に増えるようになったその空き地に中国産の童子石が立ち並ぶようになっている。花崗岩の童子石が済州の青い平原の中に立って、白い光を放ち、人の目をくらませている。済州伝統の童子石の脈が途切れていつの間にか40年、童子石をつくる石工も、それをつくる場所もなくなった。親孝行をするために童子石を立てようとする一族では、中国産童子石を立てるしかない境遇になったのである。誰を責められようか。 

 

コラム : 金唯正(美術評論家 )   contributor@jejujapan.com
 

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