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▲ 「露、コッチャワル」 |
済州の独特な火山地形「コッチャワル」に対する「2012 済州 世界自然保護会議(WCC)」参加者の関心が高まっている。今回の会議期間中、多様な展示と情報を通じ済州のコッチャワルに接した世界の人々は、済州の森の神秘さに感嘆を禁じ得なかった。
コッチャワルは済州島で見ることが出来る特異な火山地形で、鬱蒼たる森を意味する済州の方言「コッ」と、いばらが生い茂る所を意味する 済州の方言「チャワル」の合成語である。現在済州島全面積の約6%を占めるコッチャワルは漢拏山を基準に東西へ広範囲にわたり分布している。
土壌が殆んどない岩塊地帯であるコッチャワルは、開墾が不可能で、昔は放牧地として活用するか、木材や薪を求め薬草を採取するだけに利用されるなど事実上見放された土地だった。しかし皮肉なことに人々の視線が遠のいた「お蔭」でコッチャワルの自然生態が温存に保存され、今日の価値を再照明受けているのである
特に済州島の誇る清浄地下水がここコッチャワル地帯で作られる。コッチャワル地帯に降る雨水が地下に流れ込み 清浄地下水となる。地形と大気環境の独特さに因って希少植物、絶滅危惧植物、特産植物などは勿論のこと数多い爬虫類、シダ類、鳥類などの棲息地となっている。
このような済州の「肺」、コッチャワルの私有化を防ぎ、それを保存していく動きが活発に起きている。これと共に今回の会議に済州の公式発議案として採択された「済州コッチャワル」を世界に知らしめる為の多様な行事も準備された。会議期間中、参加者の理解と関心を高めるため「コッチャワル展示館」を運営、また10日には「コッチャワルの生態」とのテーマでワークショップを開催した。また会議期間行われる「済州コッチャワル道立公園生態探訪行事」と13日の公式ツアーを通じ、コッチャワルの美しさを直接体験できる。
記者:高恩英 ey7023@jejujapan.co |