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ごみを減らそう!
―済州の新しい動き―
2012.06.25 (月) 佐藤あゆみ contributor@jejujapan.com

「最近、ごみ置き場がきれいになったね」

家族や友人とそんな会話を何回か交わした。済州ではごみ集積所が少しずつ変わってきている。 以前と比べて管理が行き届くようになってきたのだ。集積所は「クリーンハウス」と呼ばれ、燃えるごみと資源ごみ用の蓋付き容器と生ごみ容器、衣類収集箱とが置かれている。監視カメラ大国の韓国らしく、上部には監視カメラが設置され、悪質な違反者を監視している。済州市で2006年から設置が始まり、市街地全域に設置されるようになってから2年ほどしか経っていない。その他、比較的人口の密集していない地域への設置は今年中に設置が完了するという。

   
▲ 済州のごみ集積場「クリーンハウス」    撮影:佐藤あゆみ

2006年に私が住んでいたソウルではごみを捨てる度にいつも不満を感じていた。特に気になったのが、頻繁に利用する生ごみのダストボックスだ。蓋が出来ないほど一杯になって、ボックスの横にまでごみが捨てられているのは日常茶飯事。死んだ動物まで入っていてびっくりしたこともあった。なるほど生ごみに違いはないのだが…。韓国と相性が良さそうと感じ始めていた私なのだが、ごみ集積場の汚さには閉口していた。その時から考えれば、ソウルも済州もごみ集積所が格段にきれいになった。

日本ではごみ出しの規則が厳しいため、ごみ集積場も清潔で整然としている。(私が初めてごみ出しの責任を持たされた時には、日本社会の勉強をするような思いだった。)当時私が日本で住んでいた町では、多くの地方自治体と同じく、曜日によって出すごみが細かく決まっていた。夏場でも生ごみ(燃えるごみ)は週2回、その機会を逃せば、何日も家の中に置いて、臭いに耐えねばならないといったことになる。それにまた、ごみは夜が明けてから朝8時半までに出さなければならない。しかも、住民の中に集積場のマナーを守らない人がいるとごみ収集車が置き去りにするので、すべての周辺住民が迷惑することになる。そこで、数人の主婦たちが集積場の見回りをするなど厳しく監視、防止していた。

日本にごみを厳しく管理するきまりがあるということは、そうしなければルールを守らない人がいるということ、その結果、ごみ集積場が汚れてしまうというという事実と裏腹なのであろう。

ソウルに移り住んでからは、日本のような面倒なごみ出しから解放された。マナーの問題は多少あれ、生ごみはいつでも出せるし、分別も厳格でない。ソウルのマンションでは週に2回、資源ごみの日があった。朝、駐車場に管理人が数人現れ、住民がごみの分別を監視する。厳しい顔のおじさんが「その瓶の蓋はこっち!」「これは資源ごみではなく、一般ごみに捨ててください」などと注意する。気持ちのいいことではないけれども、それでも一度に全種類のごみを捨てられるので、日本よりも随分楽な気がした。

その後済州島に来てからは、ごみ出しがもっと気楽になった。平日なら資源ごみも出せるし、よほど悪質で無い限り収集車がそのまま置き去るといったことがない。だが、それをいいことに、ルールを守らない人がいるらしい。その被害を被るのが建物の管理人のおじさんだ。ごみ出しに行くと、疑わしそうな目で。、見つめる。そして、きちんと分別されているのを確認して、ようやく心を開き、「まったく、ルールを守らない人ばかりで困りますよ。生ごみも、中身のごみだけダストボックスに入れなきゃならないのに、ビニールごと捨てる人が多くてね…。」と、愚痴をこぼす。

自由なごみ出しはとても幸せなことなのだ。家に生ごみを溜めなくてはならないこともないし、曜日に合わせて資源ゴミの準備をする必要もない。それなのに、自由に捨てられるありがたさを知らない人がいる。

さて、韓国では、ここ済州をも含む全国144の自治体で2013年から生ごみの重量制が執行されるという。それには3種類の方法がある。まずは日本でも一般的な、指定ごみ袋を義務づける方法。もう一つは、事前に購入したチップを容器に貼り付けて出す方法。そして三つ目が、今年9月から済州の共同住宅および飲食店に導入されるRFID方式と呼ばれる方法だ。このシステムでは重量を感知する生ごみボックスがマンションや町の集積所に置かれる。各家庭に配られるRFIDカードを近づけると、ごみ箱の蓋が開いて、捨てた重さの分だけ料金が請求されることになる。済州ではこれまで、生ごみの処分料金はごみの量の大小にかかわらず一律。重量制はこの不公平を無くすための制度なのだ。

来年から全面的に実施される生ごみ重量制に向けて、済州でも生ごみを減らそうという動きが高まっている。韓国の飲食店では「料理の量が少ない=サービスが悪い」という考えがあり、食べ残すほど量の食べ物を出すことがもてなしの基本とされたのだが、飲食店側にはそれを改善する努力をするように、との広報が自治体から出されている。また、飲食店で残した食べ物はなるべく家に持ち帰ろうと考える人々も増えてきている。

来年以降、どれだけ生ごみが減るのだろうか。蓋を開けてみなければ分からないが、私は日本で経験したことのなかったシステムとその効果とに興味津々である。また機会があれば使い心地や成果について報告しようと思っている。


記者 : 佐藤あゆみ   contributor@jejujapan.com

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