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熱く、激しく、美しく、 ピアノの新たな 可能性を広げ続ける
兄弟ピアノデュオ、 レ・フレールの独占インタビュー
2011.12.06 (火) 安幸順 jejudesk@jejujapan.com

   
▲ レ・フレール済州公演

2002年に結成された「レ・フレール」は、斎藤守也(さいとうもりや・兄)と斎藤圭土(さいとうけいと・弟)の兄弟によるピアノデュオ。一台のピアノに二人で向き合い、独自でダイナミックなプレイ・スタイルは“キャトルマン・スタイルと名づけられ、ピアノという楽器の新たな可能性とイメージを広げてきた。

デビューから9年目、3枚目のアルバム「PIANO SPATIAL」を発売し、それを披露する韓国公演の最終日2011年11月15日に、二人が済州を訪れた。レ・フレールは、鍵盤楽器であるピアノを打楽器のように叩いたり、弦楽器のように押さえながら響かせるなど、実に自由な発想でピアノという楽器のイメージを覆し、進化し続けている。

リハーサルを控えたレ・フレールの2人に、独占インタビューを行なった。

 
- 今回の韓国公演の趣旨、目的はどのようなものなのかをお聞かせ願いませんか。

守也:今回の韓国公演は、日本国際交流基金のソウル文化センター開設10周年を記念して実現しました。前回(2008年)は日本文化を集中的に紹介する週間「ジャパン・ウィーク」事業の一つとして済州公演を行いました。2回も公演できて本当に喜んでいます。


- ですから今回の済州公演は2回目ということになりますが、初公演の際と、何か心境・抱負の変化はありますか。

圭土:そうですね。前回はやはり初めてということもあって、こちらも緊張したし、聴衆の皆さんも緊張されたと思うんですけど、本当にそのとき熱く迎え入れて頂き、感謝の気持ちを忘れていません。それで2回目が実現できたら、そうした感謝の気持ちも込めて演奏したいと思いました。


   
▲ 撮影:金廷林
- ピアニストの方に対すると、どうしても生まれ育った恵まれた環境、もしくは天才的な資質といったものをイメージしてしまうのですが、そのあたり、ご当人はどのようにお考えでしょうか。

守也:天才です。(笑)冗談です。 親はまったくピアノと無縁で、家族の中では圭土が最初だったのです。


- 弟さんが天才だったわけですね。

圭土:あの、小さいときからピアノが好きでした。それで習いたいと言ったら、両親がすぐそのような環境を作ってくれました。だから本当に親には感謝してます。そういう意味では環境に恵まれたと思いますね。留学先でも本当にいい先生に出会えたし。


- ところで、守也さんの場合は遅く始めたとお聞きしましたが、12歳でピアノを始めるということは大変勇気が要ったのでは

守也:勇気よりは、無知で本当に何も知らなかったから始められたのです。 12歳で始めて、15歳で留学に行ったら、僕より小さい子がみんなうまいんですよ。それで少しショックを受けましたけれども。(笑)でも、本当にピアノをやるんだと決めて、勉強は苦手でピアノしかできなかったので、もう縋り付くような思いでやりました。


- お2人が創造された『キャトルマン・スタイル』にはジャンルの制限といったものはありますか、ブギ・ウギが基本なのでしょうか

圭土: 僕が専門的に演奏しているブギ・ウギ・ピアノは、100年ほど前にアメリカで生まれたピアノ・プレイ・スタイルです。このスタイルを継承していくために、活動の中では、古い楽曲もたくさん演奏しています。一方、『レ・フレール』は連弾のために書き下ろしたオリジナル楽曲を演奏しています。2人で半分ずつ曲を作ります。オリジナル楽曲には、バラードもあれば、ブギ・ウギもありますし、それ以外のジャンルの曲もあります。連弾の可能性に挑戦する新しい音楽を生み出し、音楽を楽しむ時に、ジャンルを意識したことはありません。


- 3rdアルバム「PIANO  SPATIAL」に盛り込んだメッセージは何でしょうか。

守也:このアルバムのタイトルが「PIANO SPATIAL」なんですけど、SPATIALはフランス語で空間という意味がありまして、いろんな意味での空間をテーマにして作ってみました。宇宙空間も含めました。日本の宇宙飛行士の野口聡一さんが人類初の宇宙と地球のセッションをしたいという提案をなさって、それが本当に実現したんです。その経験をもとに宇宙空間を曲の一つのテーマにして何曲か作りました。


- 話は変わりますが、私どもにとって誠に喜ばしいことに、済州が世界7大自然景観に選ばれるという光栄に浴することができたのですが、そのことに関して一言お願いします。

守也:明日、ゆっくり歩く予定になっていて、そのときさらに感じると思うんですけれども、町を少し歩いただけでも、やはり雰囲気のある島だなと思うんですよ。それが、そういう世界7大自然景観に選ばれることによって、残っていくというか保全に繋がるでしょうから、素晴らしいことだと思います。


 レ・フレールはこの日、地球の鼓動を聞かせる曲から始め、次いでは元気に青空を飛び回り、さらには雨の音で聴衆を癒し、そしてまた、ブギウギ即興と、次々とその世界を変えた。大人から子供まで、聞く人の体を揺らし、心を躍らせた。レ・フレールの1曲1曲、そして丸暗記の韓国語一言一言で、熱狂する観客の宇宙まで届きそうな歓声を後に、演奏会は幕を閉じた。

入場の前に長い列の一番目に並んでいた中学生は、今度は高校生になって再びレ・フレールに会えるのを楽しみに帰っていく。2008年に小学生だった彼女は、レ・フレールの公演をみて3年後に今回はお母さんではなく友達3人とやって来て、楽しい時間を過ごし、笑顔を浮かべながら、演奏会の余韻が消えない人込みの中に紛れていった。


インタビュアー : 安幸順   jejudesk@jejujapan.com

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登録番号 : Jeju Da 01093   登録時間 : 2008年 11月20日   発行人 : 宋姃姬
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